「ううう、このVRサングラスは目が疲れる」 「ブッダ様、今はもう、そのようなゴーグルは不要でござります。世界すべてがバーチャルリアリティになっておりますので目に見える風景は現実と寸分変わりませぬ」 「ずいぶん便利な時代になったのですね僕が眠り…

「ブッダ様、お目覚めくださいまされ」 差し出されたカフェ・オレを一気に飲み干すと、目覚めた者ブッダは、軽く伸びをした。 「おおお、今は西暦何年ですか？」 「西暦？いえ、今はAC元年。アフターコロリ1年でござります」 「あああ、ここは極楽ですか？あ…

心はどこに向かうのか。 魂はどこにあるのか。 迷想と妄想の間、沈黙と発狂の間、冷静と情熱の間、を迷走する。 未来に存在するシャクソンの物語。