救急車で救急専門の病院に搬入されました。じっとしてると痛みは少ないのですが、持ち上げられてベッドに移される時は激痛が走りました。
ベッドに乗せられて廊下を走っていく時もまだ気楽に、流れていく天井の照明を見ながら
(おお、テレビドラマと同じカメラアングルやー)とか思っていました。
「ヒザだけが痛い」
と訴えたのですが、すでに股関節付近の骨折だと推定されていたらしく、CT撮影等した後に「股関節を骨折してるので手術になります」とのことで
「ひ、費用がーーー」
と体より財布が心配だったのですが
「費用はなんとかなります」
どうやってなんとかなるのか不明でしたが、入院手術以外に選択の余地が無く、自分の骨にするか、人工骨頭(関節)にするかの分かれ目だったので、年齢と骨折の状態から考えて自分の骨を金具で接合する事になりました。
健康保険証を見せようとして、荷物を知人に預けて廊下に放置したままだった事を思い出し、帰ってもらうように伝言しましたが、1時間くらいは待たせたようですみません。
ここで、手続きの書類を何枚も渡され、仰向けに寝たまま全部に住所氏名を記入しましたが、マイナンバーカードとかあるのに、省略できんのか。
保証人の欄があり、私は独居老人ですが幸い兄弟が居たので記入できましたが、身寄りがない場合は誰を書けば良いのだろうか。
健康保険証の他に生命保険、緊急連絡先は何か紙に書いて持っておく必要がありそうです。
海外では手術費用を現金先払いで、金額によって治療の内容が変わってくる国もあるそうです。
入院とか、将来その先にある死に方とかは、今までは、ある程度自分の意思で選択できそうな気がしていましたが、救急車で運ばれて気が付いたらベッドの上で動けず、退院時に数百万円の請求というのも普通にあり得るのだと実感しました。
通常、手術前は絶食なのですが、長時間食事をとっておらず、持病も無く、血液検査も問題なかったので、即手術となり、そのまま手術室に運ばれました。
足が曲がったまま激痛で数日間待機することを考えたら運が良かったといえます。
(2022年11月)